井本邦昭先生の下で門下生(内弟子)生活を送っている時、患者さんにインタヴューをしていたことがあります。
主に井本先生が道場を開かれた頃のことを、伺っておりました。
印象深い話は多々ありましたが、その中のひとつに
「操法の一日」
という感じを受けたものがありました。
主婦として、朝の家事を終わらせる。
友達と待ち合わせ、道場に向かう。
既に沢山の人が外に並んでいる。
「順番をとっといてあげるから、どうぞ出かけてらっしゃい」
親切な方がいる。
何しろ朝八時に並んで、昼までに診てもらえればいいほうである。
好意に甘え、友達と街へ出かける。
昼前に戻り、順番待ちをする。
そんな一つ一つが楽しいようでした。
「操法の日は、夕飯を作ることにも一所懸命だった」
「操法の一日」が全てを充実させていたことを、よく物語っている一言でした。
そんな道場を作りたい。
そう憧れました。
しかし、現代においては難しくなっているのかも…
自分の実力を棚上げすれば、そんなことを思います。
整体操法の道場という、私なりのスタイルを確立するには、まだまだ時間が掛かるようです。
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