年を重ねるごとに知恵がついてきます。
今日はそんなお話。
2~3才
道を歩いていると、娘が立ちふさがり黙ってもろ手を上げる。
だっこしろ、の合図です、、、
そもそも抱きぐせを警戒しない私なので
「だっこはしません」などという教育方針はありません。
しかしそれでも時々あえてやらないこともありました。
「だっこはしません」などという教育方針はありません。
しかしそれでも時々あえてやらないこともありました。
歩く体力がついてくるに従い、時にはギリギリまで追い込んでみます。
辛いところから力を発揮することを覚えて欲しいんですね。
限度を超えないようにするのが大事なところです。
辛いところから力を発揮することを覚えて欲しいんですね。
限度を超えないようにするのが大事なところです。
いつも無条件にだっこなのに、、、
と娘も考えるのです。
「だっこ!」と言っても相手にしてもらえない。
それじゃあ、と娘は黙ってもろ手を上げるのでした。
と娘も考えるのです。
「だっこ!」と言っても相手にしてもらえない。
それじゃあ、と娘は黙ってもろ手を上げるのでした。
私「ん?そうかそうか」
などと聞き入れたような、そうでもないような、なんとも分からない返事をしながらやり過ごす。
すると更に訴えるように手を上げて主張します。
などと聞き入れたような、そうでもないような、なんとも分からない返事をしながらやり過ごす。
すると更に訴えるように手を上げて主張します。
私「何だぁあれは?」
などとあらぬ方へ注意をそらして、再びやり過ごす。
などとあらぬ方へ注意をそらして、再びやり過ごす。
そんなことを繰り返しているうちに結構な距離を歩き、娘も他に気を取られることが出来たりして、しばし“だっこ”を忘れるのでした。
4才
だんだん誤魔化しが利かなくなってきました。
気をそらしても、しっかり思い出すのです。
そして娘も私をごまかそうとするのでした。
だんだん誤魔化しが利かなくなってきました。
気をそらしても、しっかり思い出すのです。
そして娘も私をごまかそうとするのでした。
娘「なんにもしないからすわって!」
座ってみると娘が飛びついてきます。
座ってみると娘が飛びついてきます。
わざと騙されてだっこやおんぶをされる、という予定調和なゲームですが、娘は毎回嬉々として繰り返すのでした。
おかげで疲れていても結構復活します。
おかげで疲れていても結構復活します。
しまいには朦朧としながら
「なんにもしないから、、、、」
と繰り返す娘の電池が徐々に切れていく様は面白くもあり、
全力を尽くす姿を大人に思い出させてくれるものでもあります。
「なんにもしないから、、、、」
と繰り返す娘の電池が徐々に切れていく様は面白くもあり、
全力を尽くす姿を大人に思い出させてくれるものでもあります。
マンネリになる頃、私もひと味加えました。
「父ちゃんはねえ、もう分かっちゃったんだよ。
ゆうこ(仮)の『なんにもしないから』は、何かするっていうことなんだよ」
少しゆっくりしゃべります。
「父ちゃんはねえ、もう分かっちゃったんだよ。
ゆうこ(仮)の『なんにもしないから』は、何かするっていうことなんだよ」
少しゆっくりしゃべります。
娘はそのツッコミで更に燃え上がり、飽きることなく繰り返すのでした。
私もたまには騙されながら、ゲームを遊ぶのでした。
私もたまには騙されながら、ゲームを遊ぶのでした。
5才
相変わらず“なんにもしないから”がお気に入り。
私はもうひと味加えてみようと思いました。
「ゆうこ(仮)もそういう“知恵”を使うようになったんだねぇ」
やっぱりゆっくりしゃべります。
相変わらず“なんにもしないから”がお気に入り。
私はもうひと味加えてみようと思いました。
「ゆうこ(仮)もそういう“知恵”を使うようになったんだねぇ」
やっぱりゆっくりしゃべります。
娘(知恵??)
なんだか分からないけど、いいことを言われたような気になった娘は
「ゆうこも“知恵”をつかうようになったんだよ」
と自画自賛モードに入ります。
なんだか分からないけど、いいことを言われたような気になった娘は
「ゆうこも“知恵”をつかうようになったんだよ」
と自画自賛モードに入ります。
6才
いつの間にか“知恵”の意味を理解し始めた娘は、嬉々として策を巡らすのでした。
いつの間にか“知恵”の意味を理解し始めた娘は、嬉々として策を巡らすのでした。
娘「あれ?父ちゃん服にシワがついてるよ」
立ち止まって背中を見やすいようにと中腰になったところで、飛びつかれました。
立ち止まって背中を見やすいようにと中腰になったところで、飛びつかれました。
(してやったり!)という娘と
(やられた!)という私、
(やられた!)という私、
道行く人はどう思うのか知りませんが、娘もずい分考えるようになったな、と親ばかにも思うのでした。
私の動線をなんとなく誘導して、娘がちょっと高いところに上がった時など即警戒です。
(飛びつこう!)という息づかいが聞こえるようです。
狩りの練習を始めたチーターの仔か!と心の中で長いツッコミを入れるのでした。
(飛びつこう!)という息づかいが聞こえるようです。
狩りの練習を始めたチーターの仔か!と心の中で長いツッコミを入れるのでした。
ちなみにこうやって優秀な子を育てよう、という話ではありませんのでご注意を。