どうしてそんな姿になったのか?
運動と関連させて見てみると、面白い世界が広がってきます。
そんなわけでちょっとシリーズ化するかもしれません。
基本的に私的な解釈が中心です。その点ご留意下さい。
(トビエイ 作者:Janderk)
サメと同じ軟骨魚類
(サンマやイワシ、アジなどなど、通常食卓に上る魚は硬骨魚類)
言葉通り、骨格が軟骨で構成されています。
硬骨よりも古い構造とされ、
人間にも軟骨魚類の時代があったと言われています。
軟骨魚類には浮き袋がありません。代わりに肝臓に脂を貯めることで比重を軽くしています。
サメの肝油が有名。
平べったい体
エイは種によって丸かったり、菱形だったりしますが、みな平べったい体という特徴があります。
私は底面が拡大された状態として見るのが面白い、と思ってます。
なぜ底面が拡大されるかと言いますと、
おそらく体が重くなるにつれ、沈むことに抵抗をしたのではないかと考えてます。
抵抗と言っても激しいものでなく、緩やかな抵抗です。
胸びれという腕を一杯に広げることで、水を受けとめようとしているように見えるのです。
暴れるわけでもなく、腕を一杯に広げて水に乗るような行為です。
両手一杯に水という環境を受け止めて、
自分という重さや形を知るような
そんな印象を受けます。
分析的に見ると
筋肉に頼る運動よりも、形態を利する省エネな遊泳に見えます。
ヒレを自由に波打たせ、海底をホバリングするように移動することもあります。
背骨の運動
背骨の運動に特徴があります。魚類⇒爬虫類⇒哺乳類のごく一部
までは背骨が横に波打つ運動をします。
しかしエイはあまり横波をしません。
大きく広い胸ヒレが頭から尾に向かって波打つように泳ぎます。
(アカエイ)
マンタになると羽ばたくような印象を受けます。
また背骨の前後(上下?)波というほどの運動はありませんが、マンタなどは海老反るように回転できます。回転は20秒くらいのところから、グワーンとプランクトンを捕食してます。(2009/5/30追記)
マンタで有名なジャンプもあります。
6秒くらいのところ、真ん中で飛びます。