2009年9月24日木曜日

恐怖の二又小便

「キョウフノフタマタショウベン」


...と大げさに書いてみましても、

「キョウフノミソシル」

のようなオチはありません。
中年以降の男性の問題です。


若干、いや大いに尾篭な話ですので、そんな話題は嫌い、という方は読まないで下さい。



「しまったぁあ!!」

時すでに遅し、放たれた小便は便器を避けるように、はなればなれに飛んで行く。

「ええい、ままよ、いやしかし・・・」

と、ばかりに太い方を便器へ、細い方を便器の外へ、

被害は軽くなったものの、床にこぼれた小便が元へ返ることはありません。

結構へこむ出来事です。
若かりし頃はきれいに飛んだ小便が、熟年と呼ばれる頃に二又に分かれることがあります。
近頃は「男性の更年期」という表現があるようですが、ちょうどそのような年齢です。

整体には「男性の更年期」という考え方はありませんので、そろそろ体がくたびれてきたと読んでいきます。
小便の切れが悪い、残尿感がある、などというのも共通したものです。

腰椎5番の動きが悪くなってくると、かような状態になっていきます。
腰椎5番に動きをつける体操、合わせて股関節の体操などが必要になってきます。

ハードなスポーツや肉体労働をしている方など、
若い人でも疲労が蓄積した時、小便の切れが悪い、などの経験があるかと思います。
そんな時は体操をおすすめします。



小便というやつ、よく見ると捻れているのをご存知でしょうか?

いくつかの流れがよれ合う糸のように、ひとつにまとまっているのです。

高いところから小便をすると、
     (許されるところで試してください)
途中から、まとまっていた小便がほどける様に乱れていきます。


水道の蛇口にある整流版を、ご存知でしょうか?
クッキーの型抜きのような星型が一般的です。

曲がりくねった水道管を駆けて来た水流は、整流版がないと、散り散りに乱れ飛ぶことがあります。
レトロな蛇口で、整流版がないものが時にあります。
ああいうのをパッと開けると、「うぉ」っと水が乱れ飛んだりします。

整流版という小さなパーツが気の利いた仕事をしているわけです。

人間には膀胱があり、尿道があります。
上手いこと整流する精妙な働きに感動します。

私は、どんなふうに整流しているのか、よじれた小便を見ながら空想してしまいます。

そして二又の小便が男性の問題となる理由も、
「そういうことか!!」
などと思っているわけです。



ここまで読んでしまった女性がおりましたら、
こんな話で失礼をいたしました。

ご家族がトイレを汚していた時に、
体調を知る目安となることもある、

ということで、お許し下さい。

2009年9月7日月曜日

風の中 ~放哉の俳句から~




追つかけて 追ひ付いた 風の中






自由律俳句ながら、五、五、五のリズムがあり、スピード感あふれる俳句です。


文法風に表現すれば、

進行形 > 過去完了 > 今

という流れがあります。

動きにあふれる過去から、静かなる「今」という瞬間が、急激に拓けるような感じがします。


夢でも恋愛でも結構ですが、追い付いた瞬間に、過去は忘却の彼方に追いやられることがあります。

病気でも風邪でも結構ですが、回復した後には、病んでいたことを忘れてしまいます。

もちろん頭で思い出せることはありますが、追っかけた時の感覚は素直には呼び起こせません。


呼び起こしたほうがいいものも、あるでしょうが、

呼び起こさないほうが、素直に生きられることも多いものです。

上手く忘れている人のほうが、健全に生きてるように見えるのは私だけでしょうか?

生きている中で、「今」という瞬間がいかに大きなものかと、思い至ります。


ところで、
放哉の追い付いた風は本物の風だったのかもしれませんが、

漂泊の生活に身を投じた放哉ですから、「風のような何か」だったのでは?

「今」という瞬間に心が開いた時を詠ったのでは?

と個人的には思っています。


十数年前から時々、この俳句が好きで・・・という話を人にしてきました。

しかも必ず間違えて、


追いかけて つかまえた 風の中

と話しております。

何度か読み返して覚え直すのですが、

必ず間違えたものに変わってしまいます。

間違えて話した方々、申し訳ありません。

そしてこれからも間違えるでしょうが、

暖かい心で、ご指摘下さいませ。

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