「キョウフノフタマタショウベン」
...と大げさに書いてみましても、
「キョウフノミソシル」
のようなオチはありません。
中年以降の男性の問題です。
若干、いや大いに尾篭な話ですので、そんな話題は嫌い、という方は読まないで下さい。
「しまったぁあ!!」
時すでに遅し、放たれた小便は便器を避けるように、はなればなれに飛んで行く。
「ええい、ままよ、いやしかし・・・」
と、ばかりに太い方を便器へ、細い方を便器の外へ、
被害は軽くなったものの、床にこぼれた小便が元へ返ることはありません。
結構へこむ出来事です。
若かりし頃はきれいに飛んだ小便が、熟年と呼ばれる頃に二又に分かれることがあります。
近頃は「男性の更年期」という表現があるようですが、ちょうどそのような年齢です。
整体には「男性の更年期」という考え方はありませんので、そろそろ体がくたびれてきたと読んでいきます。
小便の切れが悪い、残尿感がある、などというのも共通したものです。
腰椎5番の動きが悪くなってくると、かような状態になっていきます。
腰椎5番に動きをつける体操、合わせて股関節の体操などが必要になってきます。
ハードなスポーツや肉体労働をしている方など、
若い人でも疲労が蓄積した時、小便の切れが悪い、などの経験があるかと思います。
そんな時は体操をおすすめします。
小便というやつ、よく見ると捻れているのをご存知でしょうか?
いくつかの流れがよれ合う糸のように、ひとつにまとまっているのです。
高いところから小便をすると、
(許されるところで試してください)
途中から、まとまっていた小便がほどける様に乱れていきます。
水道の蛇口にある整流版を、ご存知でしょうか?
クッキーの型抜きのような星型が一般的です。
曲がりくねった水道管を駆けて来た水流は、整流版がないと、散り散りに乱れ飛ぶことがあります。
レトロな蛇口で、整流版がないものが時にあります。
ああいうのをパッと開けると、「うぉ」っと水が乱れ飛んだりします。
整流版という小さなパーツが気の利いた仕事をしているわけです。
人間には膀胱があり、尿道があります。
上手いこと整流する精妙な働きに感動します。
私は、どんなふうに整流しているのか、よじれた小便を見ながら空想してしまいます。
そして二又の小便が男性の問題となる理由も、
「そういうことか!!」
などと思っているわけです。
ここまで読んでしまった女性がおりましたら、
こんな話で失礼をいたしました。
ご家族がトイレを汚していた時に、
体調を知る目安となることもある、
ということで、お許し下さい。
2009年9月24日木曜日
2009年9月7日月曜日
風の中 ~放哉の俳句から~
追つかけて 追ひ付いた 風の中
自由律俳句ながら、五、五、五のリズムがあり、スピード感あふれる俳句です。
文法風に表現すれば、
進行形 > 過去完了 > 今
という流れがあります。
動きにあふれる過去から、静かなる「今」という瞬間が、急激に拓けるような感じがします。
夢でも恋愛でも結構ですが、追い付いた瞬間に、過去は忘却の彼方に追いやられることがあります。
病気でも風邪でも結構ですが、回復した後には、病んでいたことを忘れてしまいます。
もちろん頭で思い出せることはありますが、追っかけた時の感覚は素直には呼び起こせません。
呼び起こしたほうがいいものも、あるでしょうが、
呼び起こさないほうが、素直に生きられることも多いものです。
上手く忘れている人のほうが、健全に生きてるように見えるのは私だけでしょうか?
生きている中で、「今」という瞬間がいかに大きなものかと、思い至ります。
ところで、
放哉の追い付いた風は本物の風だったのかもしれませんが、
漂泊の生活に身を投じた放哉ですから、「風のような何か」だったのでは?
「今」という瞬間に心が開いた時を詠ったのでは?
と個人的には思っています。
十数年前から時々、この俳句が好きで・・・という話を人にしてきました。
しかも必ず間違えて、
追いかけて つかまえた 風の中
と話しております。
何度か読み返して覚え直すのですが、
必ず間違えたものに変わってしまいます。
間違えて話した方々、申し訳ありません。
そしてこれからも間違えるでしょうが、
暖かい心で、ご指摘下さいませ。
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