2009年4月27日月曜日

背腹軸の逆転と運動

【逆転?】
前口動物と後口動物では、
背腹軸が逆転しております。

神経管と腸管の並びが逆なのです。
・前口動物 腹側から神経管、腸管
・後口動物 腹側から腸管、神経管 の並び


何故逆転したか?
という問題を遺伝子解析で見つけようともしているようです。

私は、どちらが腹で、どちらが背中か?
というのは移動時における上下という
外環境を基準とした相対的な見方ですので、
逆転という言い方は混乱が大きいように思います。

ですので、遺伝子解析をしてもあまり面白い結論は出ないのではないか?
と門外漢ながら考えています。

ソフトウェア

「移動様式の背腹軸逆転」という
いわばソフトウェア的な問題として
考えて見たほうがいいのではないでしょうか。

あえて引き合いに出せば、
人間の上下は直立二足歩行なので
背腹軸は90度違います。
ここに背腹転移の因子をみる場合、
運動というソフトウェアをまず考えるのと一緒です。


決定要因

移動様式を決定付けた問題として
第一に重力と浮力ではないかと思っております。

前口動物では、腸管側の浮力
後口動物では、腸管発達による重量の拡大

こういうものが移動時における上下を決定したように思うのです。

第2に考えているのは
運動傾向の違いです。

神経管と腸管を基準に考えた場合
・前口動物では、神経管方向への屈曲が優位
・後口動物では、腸管方向への屈曲が優位

大雑把にそういう発達傾向を感じます。
・毛虫の尺取り移動
・海老の跳ね方
・イカなど屈曲が極度に加速して口と肛門がくっついたような形に見えます。


進化史上、
前口動物の方が早くに隆盛を誇り、
種の数も多彩です。
(現在でも多彩な進化を続けているようですので、前口動物というのは運動器の進化発達が早いような気がしております)


移動という運動は前口動物が先に多様な進化を遂げ、
後口動物はそのころ、多様な腸管発達をしていたのではないか?
と思うのです。

二次的な支持

「前口動物は手足が腹側から生えている」

という言い方もありますが、これも紛らわしい言い方です。
私なんかすぐ混乱してしまいます。

もうひとつ付け加えて、

「後口動物は背側ですが、
どちらも神経管側から生えています」

というのはどうでしょう。

構造上は
前口動物の足は机のように体(板)を支えておりますが、
後口動物の足はハンモックのごとく二次的に体を支えます。

この二次的な支持は
後口動物の運動を複雑多様なものにしている反面
理解しにくいものにしているようです。



背腹軸のロジックに相対性の感覚が抜けてしまうように、
この辺の感覚に人間の頭は混乱するようです。

これもまた面白い問題ですね。

2009年4月24日金曜日

赤ちゃんの“重さ”と“体調”

赤ちゃんの体調を重さで感じます。

体調のいいときは重く

体調の悪いときは軽い


分かるととても便利です。

「そんなことがあるか?」
疑う人も一度は感じてみて下さい。


物理的に質量が変わるわけではありませんが、
感覚的には大きな違いがあります。

どうやってそれを伝えるか?
難しいので、娘が絶好調のときに道場へ連れて行き、
お母さんに抱かせたこともありました。

それで理解した様子で、大分役立てているようです。

しかし娘も大きくなってしまいまして、
その手はもう使えません。

眠りと重さ

何が分かりやすいかな?
と考えたのですが、

眠りの状態が分かりやすいかな?
と思いました。

赤ちゃんが、トロンと眠くなってくると
ちょっと重さが変わります。

重さが下のほうに集約してくる感じです。
具体的には、
肺の緊張が緩んでくるにつれて、
お腹に呼吸が下がってくるのだと思います。

息が穏やかに深くなっていく過程と
重さの変化は同じもののようです。

どうでしょう、
分かりやすいでしょうか...

例え話

「赤ちゃんのいない人にも説明を」
....
......
考えてみました。

レジ袋にロックアイスを入れるのはどうでしょうか?
氷が少しずつ溶けていくと、重さが変わります。
重さが一点に集約していきます。
液体って、集約すると重く感じます。


物理的な質量としての重さは、
万人向けの単位ですが、
重さには感覚的な領域もあります。

鉄100キロと綿100キロではどちらが重いか?
と言われると、ちょっと迷います。

子供はもっと迷います。
感覚支配の領域が広いのでしょう。

変化を知る

例え話はここまでとして

重さが分かると、
とても助かります。

風邪でも熱でも下痢でも
ずしりと重ければ、力があるという判断ができます。

極端に軽ければ、誰かに診てもらうことが必要となります。

いつも重さを観察していれば、
熱を出す前兆を感ずることもあるでしょう。


まずは日々おとずれる眠りの時に
わが子の重さを感じてみては、どうでしょうか?

2009年4月21日火曜日

前口動物と後口動物3

【口が二つ?】
続きです。

後口動物は口を二つ作ったという見方もあると思います。
たしかに後口成立時、分担は曖昧だったかもしれません。

しかし二つを同時に開口させることはなかった気がします。

  • 二つ開口すると吸入速度を上げにくい。
  • 二つの開口部にバランスよく陰圧を発生させる必要がある。すると形の形成が複雑になる。

そんな理由です。

もろもろの問題を解決した生物が、ちょっと思いつきません。

二つの口を同時に使う生物、ご存知の方おりましたらコメント下さい。

  • 敢えて想像
洗濯機のように取り込んだ海水を回転させれば、二つの開口もある程度成立すると思います。実際、人の中にはある程度こういう仕組みがあると思っています。


虫の味覚は?

とのコメント(前々回)ですが、あります。

面白いのは足で感じることが出来るようです。蜂の蜜探しや蝶が卵を産む葉をさがす時につかうそうです。

ただ人間の味覚と同列に考えるとどうかな?と思います。
発生機序が違うんじゃないかな?という勝手な感覚があります。

また人間、特に文明化が進んでる場合、味覚に対する感受性が一筋縄ではいきません。
原始的な感覚が私には想像つかないのです。

こんな感じかな?
というのが思いついたら書いてみます。


極性

その後の進化として、前後という極性を持ち始めたのは注目に値します。
体の構造が複雑になる大きな要因となったようです。

平たく言えば大掛かりな役割分担が始まったわけです。

ちなみに後口動物の口は、最前方に配置されることが多い気がします。取り込みを加速し、飢えた姿に見えてなりません。

前口動物の口は私には下向きに見えます。昆虫のほとんどはそう見えます。タコやイカはまともに下です。

消化器官の拡大分化

さて積極的に中へ貯留し続けた後口動物は、その証なのか消化器官を拡大分化し続けます。

消化管だけでも人では食道、胃、十二指腸、小腸、大腸。大雑把にこれだけあります。前口動物にもそれなりの区分けはあるのですが、後口動物ほどの複雑さはありません。

その理由として前口動物の消化管には閉鎖能力・閉鎖指向が薄いことがあげられます。
(これは私の見解です。人に言うと恥をかきます)

摂取物を段階的に消化するには、各所で停留させなければなりません。境界域に一定の閉鎖能力が求められるのです。

後口動物は口を増設した時にこういった方向性・能力を得たのでは?と思っています。


比較して前口動物は排泄・排出に特徴を感じます。

・イカやタコのスミ吐き、
 海水を勢いよく噴出して推進する泳法。

・貝の移動も噴出を多少利用します。
 貝殻を勢いよく閉じる移動もあります。

・蜂の毒

・蜂の蜜採取と排出

・糸を吐くのも多いです。

・バッタのげぼ(あれは何ですか?)

うーん排出が特徴的ですねぇ

え?例が少ない?
ま、かなり印象論ですね。

名称の面白さ

「前口・後口動物」として取り上げましたが、他の名称として

前口動物 ⇒ 旧口動物、先口動物
(こっちが昆虫とかのグループ)

後口動物 ⇒ 新口動物
(こっちが人間とかのグループ)

といろいろあります。
何だか鶏口牛後の故事を思い出します。

それでも人間を基準に名付けられてる方が分かりやすいですね。


私の所感は基本的に人間への理解を深めたいためです。理系科学的には異論があると思いますが、面白いと思われたらお付き合い下さい。文系発想でも科学って面白いものです。

明らかな間違いは、ご指摘いただけるとありがたいです。どうぞコメント欄をご利用ください(メールは迷惑メールとして弾かれることがありますのでご注意)。

2009年4月13日月曜日

前口動物と後口動物2

【飢餓状態】
前回何だか気を持たせすぎたみたいで、ちょっとプレッシャーを感じつつ…


結論から言うと、
飢餓状態が新たな口を開口し

より多くの栄養物、
つまり海水を取り込もうと吸い付くように陥入していった。
とイメージしております。


飢餓状態という原始体験
吸い付こうとする開口

そんなものが後々まで影響を与えているように感ずるのです。
思想未満ではありますが、押し進めれば思想となってしまいます。

原口(げんこう)の発生

なかなかダイナミックな活動です。ちょっと空想してみましょう。

球状(たぶん)の多細胞生物の一部が陥没を始めた。

外表面の陥入は次第に勢いを増し、
内部に空所を形成していった。

空所は拡大をつづけ、加速する。

大きな吸入圧を生じながら徐々に周囲を飲み込みはじめた。


どうでしょうか?
ダイナミックだと思いませんか?

閉鎖と蠕動(ぜんどう)

この後で原口の閉鎖能力が生まれたと考えています。
飲み込んだ海水を貯留することで、余すところなく養分を取り込むわけです。

しかし海水を停滞させたままでは効率が悪いので、撹拌する必要が出てきます。
原始的な蠕動運動が始まったのではないかと思います。

後口…新たな開口

しかしそれでも足りなかったのでしょう。
さらに口を開口します。

原口(人でいう肛門)を閉じたまま中に取り込むわけです。
「閉じたまま」というのは私の見解です。
開けたままでよければ排出してから取り込んだ方が、効率がいいからです。

閉じたまま取り込むというのは、それ自体が結構な運動です。

原口(人でいう肛門)をしっかりと締め、
消化管の反対側-後口付近を一時的に締め、
そして開口しないと中身が出てしまいます。

やっと開口しても内部の容積が足りなければ流入してくれません。
さらにさらに内部を拡大するわけです。

そうまでして取り込みたいのは何故だったのか?
やはり飢餓状況じゃないかと思うのです。

整体の話


整体では

排泄の快感や、

排泄の正常さを

強調することがよくあります。

一般に排泄は不安を誘うようで、排泄の正常さやそこにあるに目を向けることは少ないようです。

また整体指導上においても、排泄の不安を拭うことが重要になる場面は多いのです。

人におけるこうした不安は原始体験からきてるんじゃないか?
とよく思います。

反対に摂取については積極的に受け入れます。不要と思っても食べてしまうのはよくあることです。
過剰な摂取による異常もある、ということはなかなか受け入れがたいようです。

これも原始体験が根底にあるような気がするのです。
実際「もっともっと」と取り込んだ歴史があり、成功してきたのです。

ま、これは私の印象ですが…


もうひとつ整体の話

「脱もの」と表現される脱腸、脱肛、膣脱、子宮脱…
整体では大変重く見ます。

肛門の閉鎖はとても原始的な働きです。動物の運動能としては最古参の部類と私は思っています。
こうした原始的な働きが損なわれるのは、やはり重く見るべきことのように思うのです。

このくらいなら納得される方もおおいでしょうか?

2009年4月6日月曜日

前口動物と後口動物

【正反対?】
動物と植物という生物の大きな分け方があります。

静と動という
およそ正反対の印象があるこの分類。
アリストテレスの時代からすでにあるようです。



動物を大きく二分する前口動物と後口動物という分類があります。(これに含まれないものもあります)

これもおよそ正反対の印象を受けます。

かなり乱暴にその代表を挙げると

前口動物⇒昆虫
後口動物⇒脊椎動物

消化管の前後どちらに口があるかで分かれております。

われわれは?

人間は後口動物
後ろに口を作った部類です。

何となく口が肛門に思えてくるのは私だけでしょうか。

趣味的考察

遺伝子発現上の細かな機序は私には理解できません。
発生途上の形態を多少は勉強しますが、素人ですので専門家には及びません。

ここから先は私個人の趣味的考察です。

原口(げんこう)

多細胞生物の初期において、初期の口「原口」が作られます。
袋状になることで栄養を一定時間貯留するようになりました。
原口から中に栄養物を取り込み、原口から排泄します。

その後、もう一つ開口部を作るものが現れます。

一方は入口を新設し、取り込みを行います。
(後口動物⇒脊椎動物)

一方は出口を新設し、排泄を行います。
(前口動物⇒昆虫)

こうして消化器に前後が生まれ、消化管となっていきます。

ただたんに開口部が生まれただけですが、そこにある生命の指向性は全く別なものと私には思えます。

比較


 入口を作るということ 

栄養分を積極的に取り込もうとする働きと感じます。

・生活環境において、足りなかったのか?
・「もっと、もっと」という過剰な要求か?

いずれにしても

取り込み>排泄
という図式を感じます。

 出口を作るということ 

まま反対です。

・生活環境において、多かったのか?
・「減らせ、減らせ」という過剰な要求か?

取り込み<排泄
という図式を感じます。


その後の進化として

後口動物には大型のものが沢山おります。もしくはおりました。
恐竜、鯨、象、鮫

前口動物にも実はおります。
ダイオウイカ


海の中では比較が難しいのですが、陸上においては後口動物が圧倒的に多いようです。
また陸上で骨格を有するという条件を加えたほうが明瞭かもしれません。
(昆虫は外骨格、脊椎動物は内骨格とされております)


発生途上の形

・後口動物
原口を作るときも、後口を作るときも表面の陥入によって起こります。
口の中や肛門はおおむね皮膚が中に入ったものです。
(細かく言うと外胚葉性です)

・前口動物
徒然には調べるのですが、なかなか分かりません。分かったらまた加筆します。

指向性

後口動物のこういった指向性。

・取り込むために口を新設した。
・表面が中に入り込み開口した。

ここに私はどうしても思想性を加えてしまいます。

ほとんど前ふりの話ばかりですみませんが、以降はまた近いうちとさせていただきます。

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