まだ福岡で講師をしていた頃の話。
彼地で整体体操教室を開いた帰り道、
生徒の車でホテルへ送っていただきました。
よもやま話に花を咲かせていたはずが、
後ろで流れる音楽に魅了され、話がだんだん上の空になっていました。
「チェロですか?」と私
「バイオリンです」と生徒
それが川畠成道さんでした。
数カ月後、講師退任の日にその生徒さんからCDを頂きました。
覚えていてくれたことが嬉しかったですね。
「!!」
目が開いた思いでした。
「呼吸なんだ」
そう思ったのです。
そう思ったのです。
整体を創り上げた野口晴哉氏が、
チェロのカザルスを心の師とした理由がこの時よく分かりました。
チェロのカザルスを心の師とした理由がこの時よく分かりました。
久しく聞いていなかったのですが、
先月福岡セミナーの休憩時間に掛かっていたのと、
ちょっと前に本屋で新書を見かけて心に引っかかっていたので、
読んでみました。
先月福岡セミナーの休憩時間に掛かっていたのと、
ちょっと前に本屋で新書を見かけて心に引っかかっていたので、
読んでみました。
これがとても面白い本でした。
技術を深めるプロセスやその考え方。
そんな話がそこかしこに登場します。
再び川畠氏に刺激をもらいました。
技術を深めるプロセスやその考え方。
そんな話がそこかしこに登場します。
再び川畠氏に刺激をもらいました。
冒頭の「心の声」、少し引用させていただいて終わりたいと思います。
今の社会では、「自分を表現する」ということが随分と容易になったように思います。(略)けれども、容易になった分、それらが本当に表現したいものとして発せられたものなのかということになると、実際のところ、どこまで意識されているでしょうか。
私は、何かを表現する時に「聞く」という行為は欠かせないものだと思っています。(略)ひとつには自分自身を聞くこと、また他人の意見を聞くということや外から入ってくる情報を聞くということではないかと考えています。
(略)常に自分自身に耳を傾けて、本当に表現したいものはなんなのかということを問いかけていく。つまり、自分の心の中の声を聞くのです。(略)
自分の声、といっても色々あります。様々な選択肢がある中で自分はどうしたいのか、迷うこともあります。耳を傾けたからといって、すぐに答えが返ってくるとは限りません。(略)
それでも自分の心の中に常に耳を傾けていく、その繰り返しでしか、結局答えは見つからないのだと思っています。表現すべきものは、他の何者でもない、自分自身にあるのですから。