2009年6月2日火曜日

生き物のかたち:サメ

生き物のかたちは多様です。
どうしてそんな姿になったのか?

運動と関連させて見てみると、面白い世界が広がってきます。

今回はサメについて書いてたのですが、最後は整体の話になってしまいました。


さてサメです。
エイと同じ軟骨魚類です。

まずは有名なホホジロザメ。
ほほが白いという穏やかなネーミングよりも、獰猛な習性が有名。
ウキブクロを持たない軟骨魚類の中でも特に、体が流線型・紡錘形をしています。


似たような体型をして、海の中で最強と言われるシャチがおります。
シャチは肺呼吸ですから、ウキブクロはありません。

紡錘形

ちょっと両者を比較します。

サメは魚類の常識通り、背骨は左右に波打つ運動をします。
シャチは哺乳類(シャチはイルカ)の常識通り、背骨は前後(上下?)に波打ちます。

尾ひれの形によく表れてます。

サメは飛行機の垂直尾翼
シャチは水平尾翼

のごとくなっております。

両者とも紡錘形

紡錘形の形態は、水の抵抗を逃がすことはもちろんですが、多方向に発達した筋肉の表れでもあり、多方向への運動性、強い運動能力を感じさせます。同じように紡錘形が強調される魚にマグロもいます。


両者とも胸ビレは体の底面を構成するような位置にあります。
(サメ、エイ、クジラ、イルカ共通)
ただちょっと付け根の角度や位置に違いがあるのが面白いところです。

体(顔)の先端がとがるということは、水を切り裂く方向に自由が利くということになります。

ジンベイザメ


サメですが、性質は大人しめです。

体はホホジロザメに比べ頭部が扁平しています。

通常時の遊泳速度は時速5kmということですから、元気な大人が歩く程度の速度です。

口は体の先頭に位置します。
エサはマンタやシロナガスクジラなどと同様にプランクトンです。

よくよく見てほしいのは、開口の後に来る消化管の拡張です。
短いですが、何度か出てきます。
すいませんが、がんばって2分間見てみて下さい(最初は20秒目くらい)。

全身

いかがでしょう。
全身で食べている姿を感じませんか?

それでは人間はどうでしょう?

  食べること
  運動すること
  呼吸すること

これらをみな別々の運動として考えてはおりませんか?
しかし本来は全て関係したものであり、
それぞれが協調しあうことで初めて上手くいくものなのです。

 尾ひれを使い体を前に押し出しながら、
 ちょうどいいタイミングで口を開け、
 続いて消化管(呼吸器官でもある)が拡張し、
 体を伸ばしながら掃除機のごとく給水し、
 閉鎖しながらエラから排水し、
 排水しながらプランクトンを濾し取り、
 その後に飲み込むのです。

移動という運動があり、
という運動もあり、
呼吸という運動もあるわけです。


みなバラバラに成立するでしょうか?

人間はそこそこバラバラに行える面がありますが、

動物の自然な姿として、

全てが協調し合っていた方が、

健康的に思えてくるのは私だけでしょうか?

人間にいたる歴史はきっとそのようになっているはずです。

協調があるからこそ、命がつながってきているのだと思います。

私は、体が協調し合っている人に健康を感じます。



整体操法が運動系統から沢山のものにアプローチ出来るのは、

ひとつにまとまった姿に方向付けるからであり、

運動を動物本来の働きとして見ているからだと思っています。



(つづく)

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