まだ少し早いのですが、、、
本格的な暑さはまだ来てませんが、
時々ひどく暑い日もあるので、熱中症の話。
今回は「塩」がテーマです。
いつものように独断が含まれてます。
■塩くばってます。
注意喚起を含めて、整体に来た人に塩を配っております。
弁当用の小袋です。
テレビでもネットでも熱中症への注意喚起や対策が行われているので、
ほとんどの人はそれなりに認識してるとは思うのですが、
個人的には塩の重要性について注意喚起が足りてないと思っております。
ちょうど高血圧の基準値が下がったこともあり、心配になってきました。
大量の汗をかいた時には、相応の塩が必要となります。
それくらい誰でも分かっていることではありますが、
現実問題としては、適量の塩を摂る準備をしてる人はほとんどおりません。
塩飴やスポーツドリンクでこと足りると思っている人が大半ではないでしょうか。
水筒やペットボトルを持ち歩く人でも、
塩と一緒に持ち歩いてる人は聞いたことがありません。
コンビニや自販機で買う飲み物にも、
塩が含まれているものはごくわずかです。
スポーツドリンクにはある程度ふくまれてますが、
糖分が多すぎて、スポーツや肉体労働でもしてないかぎり、
適さないと思っています。
外回りの営業など、肉体疲労としては軽度、しかし汗は大量、といった場合はなおさらです。
こうした場合、スポーツドリンクはかえって疲労を招くという実感があります。
おそらく高血糖による疲労感だと思います。
この点は塩飴でも同じと考えています。
■適量の塩
多くの場合、水分と塩分を適量にとれば、疲労感が軽減されます。
暑さそのものにはもちろん効きませんが、体力的には回復します。
塩が抜けると力が入りませんが、足りると体に力が戻ってきます。
精神的にも同様の効果があります。
熱中症の原因はもちろん暑さですが、
判断能力の欠如もあると知ってください。
限度を超える頃には、頭も働かず、体に力も入らない状態になっているから怖いのです。
その原因のひとつに塩分不足があると思っています。
しかし摂ればいいというものでもありません。
大切なことは適量を摂ることです。
塩が入った飲み物よりも、
塩そのものをなめたほうが適量を調整できます。
美味しいうちは適量で、塩辛く感じたら過剰という判断です。
大雑把なようですが、その方が信頼できます。
医学的な規定値よりも、本人の状況を反映しているのですから。
■食生活における塩
高血圧のために塩分控えめのご家庭は多いと思います。
一日の摂取量のガイドラインはありますが、
冬と夏では事情がことなることを考慮されてません。
その日の活動に見合った塩分量も考慮されていません。
邪推と思われるでしょうが、
私は高齢者の熱中症の一因に、塩分控えめの食事があると疑っています。
判断能力と体の力が早い段階で欠如する、という推測です。
同様に心配になるのは、
子どもたちの摂取塩分量です。
塩分控えめの家庭で同じ食事をしてる子どもたちです。
運動部などに属していなくても、通常は子どものほうが汗をかいてるはずです。
しょっぱいお菓子などに執着するようなら、塩分不足の可能性大です。
医学的なガイドラインを参照しながらも、
個別に考えて対処してほしいと思っています。
■他の栄養素は必要じゃないの?
食事でとれば十分です。
出先で、あるいは食間に摂取する必要はありません。
アスリートならまだしも、通常の生活レベルでは塩と水で足ります。
それでも足りないと感じたときに、栄養を考慮してください。
糖分は肝臓の蓄えでなんとかなりますが、
水分塩分は補給と排泄を繰り返さないと保てません。
さらに言えば、水分は脂肪を分解してある程度つくれますが、
塩分は短期的な必要量しか体にとどまりません。
■結論
塩を持ち歩こう!
お守りがわりに小袋に入れよう!
手のひらにのせてぺろっとなめて適量を判断しよう!
子どもに持たすときは、いきなり口の中にザラッと放り込まないよう、言って聞かせましょう。
過剰になめたらもちろん体に悪いです。ぺろっとなめるから適量を判断できるのです。
とくに小学生男子、なにやるか予測不能です。
塩の匂いを嗅いでみて鼻の中が塩だらけになるとか普通にやります。
私がそういう子どもでした。
■余談
3.11の震災以降、夏は塩を持ち歩いてます。
帰れなくなったときのためです。
荷物が多いので水は二の次にしてます。
水は500mlくらいならなんとか調達できそうですが、
塩は意外と難しい気がします。
コンビニに行けば食卓塩はありますが、帰宅難民の数には足らないでしょう。
今年ふと思いついて、、、
いや今まで思いつかなかったのがどうかしてますが、
ゆで卵についてくるような弁当用の塩なら人に渡せる、
と思い立ちました。
近所のスーパーでは見つかりませんでしたが、
アマゾンで売ってました。
お守り代わりに持ち歩く人、
人に配りたい人は買ってみるといいです。
ちなみに塩をアルミホイルに包んでるとそのうちアルミが劣化してきます。
サランラップも日数によっては同様にラップの水分を引っ張るんじゃないかと思います。
そうしたわけで、日々使うレベルでないなら、個包装されたもののほうが安全と判断してます。
2019年6月3日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
お問い合わせ
最新の投稿
『大衆運動』エリック・ホッファー 『一揆論』松永伍一
『大衆運動』エリック・ホッファー 新訳が出るとのこと。読みたいですね。この時代に新訳が出るのは意義深いと思います。 ホッファーはなぜ人々が集まって社会運動をするのか? という単純な疑問から人間の性質や来し方行く末を思索する。 一つ一つの論考が短めに完結していて、含蓄満載なので読...
人気のある投稿
-
古(いにしえ)の治水技術にそこはかとなく惹かれるものがあり、親戚を訪ねた折に立ち寄ってきました。 【ざっくり解説】 山梨県甲斐市竜王町。釜無川と御勅使川の合流地点。 古代から氾濫原であり、定住には適さない。 武田信玄(1521-1573)の指揮で治水事業が行われた。 いくつかの治...
-
『大衆運動』エリック・ホッファー 新訳が出るとのこと。読みたいですね。この時代に新訳が出るのは意義深いと思います。 ホッファーはなぜ人々が集まって社会運動をするのか? という単純な疑問から人間の性質や来し方行く末を思索する。 一つ一つの論考が短めに完結していて、含蓄満載なので読...
-
【1.二つのチカラ】 跳躍は二種類の動作が合成されることで成り立っています。 ひとつは跳ねる運動であり、 もうひとつは貫く運動と言えます、、、、 ずい分久しぶりの更新となってしまいました。すいません。 くわえて気軽に読める内容でもありません。しかも長いです。かさねがさね、、...
0 件のコメント:
コメントを投稿