2012年9月13日木曜日

出た出た、虹が、、、

  激しい雷雨が過ぎ去り
  空が遅い夕焼けに染まっていた、、、

  二階から妻がドタドタと下りてきた
  居間に入ってくるなり

  「虹、虹が出てる」

ガラガラと雨戸を開ける彼女、
(暑いので日中も雨戸を半分閉めているのです)

見上げれば、淡い虹がわずかな弧を描いております。
あんまり薄いので娘はなかなか見つけられない様子、
部屋の明かりを消したところ、やっと見つかったようです。

しかしそれもつかの間、みるみる虹は空に溶けていったのでした。


妻は虹を喜びます。
無口で感情の起伏があまり、いやほとんどないかのような彼女ですが、不思議とああいう虹みたいなものには興奮するようです。

彼女よりは感情に波がある私ですが、彼女ほど虹に魅せられることはありません。

人の感受性とは様々です。


以前彼女に、
「あんたみたいなのは、上が抜けているところに行くと快感なんだ」
と言いましたら、

「そうそう、高い樹の下で梢を見上げた時、葉っぱの隙間から木漏れ日がこぼれてたりすると、すごい気持ちがいいのよねぇ、、、」
そう言ったまま、遠い目になってしまいました。

(あなたに浮世はないのか)と、
彼女より現実的な私は思うわけです。

そんなわれわれの夫婦喧嘩は大体決まっていて、
とにかく似たような顛末をたどります。


  まず片方が
  「それじゃあ解決につながらないだろう」
  みたいなことを言う。

  するともう片方が
  「はあ?意味が分からない」
  と口には出さないが、そんな顔をする。

  片方はそれを見て、さらに怒り出す。
  「!!!・・・・・・!!!・・・・・・・・・・!!!」
  さっきよりも多く喋っているけれど、
  内容は変わらない。

  するともう片方が
  「???、、、、、、」
  さらに口をつぐんで、つぐんだまま怒り出し、
  そしてよそ見を決め込んでしまう、、、



そして、

そして、そして、

虹はきれいだな、というお話でした。

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