2013年5月20日月曜日

しつこい子供

子供のしつこさに大人は度々閉口させられます。
はなから相手にしない態度を決めこむ人も多いことでしょう。

子供のほうも知恵がつき、相手にしてもらえそうな大人を狙ってくるのですから面白いものです。
子供のしつこさって一体何なのでしょうか。


私のように整体をやっていると、さぞかし上手いことさばいているように思われるかもしれませんが、そうでもありません。
普通に「まいったなあ」となることも多いのです。
そんな時、いつも思います。

『しつこいのは悪いことかな?』と。

まだ物事に染まっていない時期、
まだ知識も知恵も不十分な時期、
物事を捉えるすべが未熟な時期、
発見や好奇心でいっぱいになれる時期、
新しい運動に夢中になれる時期、、、

身につける余力も気力もある時期に、しつこいのは当たり前かな、と思うわけです。
また、しつこさは集中力を養う機会にも見えます。

無用に止めて度を越えた執着心を芽生えさせたり、
要求を溜めすぎて、いらぬところで爆発させたりするよりは、
素直な型を示した時に行動させたほうが、澱みのない経験を身につけられるように思えます。

そんなわけで、
いつもしつこさを許容しているわけではありませんが、なるべくそのまま受け止めるようにしております。
ただ何か度を越えたものを感じた時は、すこし対応を変えております。
(その対応についてはいずれの時に、、、)


さて、大人はどうでしょう?
大人のしつこさ、執着心。
これは子供の比ではありません。
私はそのように思っております。

子供の執着心は、成長において必須に見えますが、
大人にはどれほど必要な物でしょうか?
私見に過ぎませんが、
執着心を脱ぎ捨てていく時に、成熟が始まるように思えます。
ですから大人の執着心には、未成熟な影がちらつくように見えるのです。

整体の根幹思想には「自由自在」というものがあります。

囚われのない自由な心、
変化をおそれない自在な心、

心の自由さは、カラダの自由さというわけです。


我が身を省みれば、子供のしつこさの方が学べるものがあり、
自分の執着心を解いていく機会にもなります。


でもそうそう聖人君子のようには過ごせませんけどね、、、


しつこい子どもと大人の絵本をどうぞ。
うちの娘は図書館で三回も借りました。
面白いようです。

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