そんな二冊をご紹介します。
寒い日が続いております。
凍てつく、、、と表現するには千葉県の冬はまだ生易しいでしょうが、
そんな気になることもあります。
その凍るような空気の感触が、
なぜか心地よくなることがあります。
雪に心躍らせるような童心はすでに彼方のことですが、
寒さで顔がカチリと硬直してくると、
―今年もこういう日がやってきた。
そう思うのです。
寒くて体の中が燃え上がるのかもしれません。
カキーンと空気が凍るような晩、
布団に潜りながら子供に読み聞かせていると、
心は北海道の山の中に連れ出されていきます。
そういえば去年もそう思いながら読みました。
好きな絵本です。
表紙の絵、
きたきつねが何かを見つけた瞬間です。
この顔がいいですね。
きたきつねの見たものに空想が巡ります。
読む前は大味に感じた版画でしたが、
読んでいるうちに、大味が躍動感に変わり、
素敵な作家だなと、最終的に思ったのでした。
他の作品もいくつか読んでみましたが、
この作品が今のところ一番です。
寒い日に読んでみたい一冊でした。
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