子どもが沢山食べ始めることがあります。
「よく食べるなあ」
と親としては嬉しいわけです。
何日かそうやっているうちに、食欲がなくなり風邪に入ることがあります。
風邪に入るだけの栄養を蓄えていたのです。
ひとつの破壊をして、ひとつの建設をする。
食欲という裡(うち)なる要求はそんな準備までしてくれるようです。
風邪の間はあまり食欲はわきません。体力を心配されるむきもあるかと思いますが、大抵の場合その前に準備をしております。
心配のあまり、風邪の時に栄養をとらせすぎると、かえってこじらせることがあります。
風邪という大きな活動を体がしているところへ過剰な栄養が入ると、かえってオーバーワークとなるのです。
風邪の終わりにちょっとフラフラしてくることがあります。熱は下がっているのに、声を掛けても反応が緩やかなような、、そんな時。
この時は休ませるようにします。
熱が出ている時には、過剰な休息はいりませんが、下がった時には休ませることで、風邪を無事に終わらせることが出来ます。
入浴も控え、食事も最小限にしておきます。
うちの娘は普段から頬が少し荒れているのですが、風邪の前には一段とひどく荒れてきます。
一番ひどい時に医者に行ったならば、アトピーと診断されるかもしれませんが、なにぶん医者に行かないので診断されてはおりません。
そして娘は風邪が終わると頬がひとつ、きれいになります。
お子さんの体調で何かお悩みのある方は、風邪の前後をよく観察されてみて下さい。
そして本人の力で経過する、その意味を見つけられたならば、
生きている、そのことをひとつ見つけられるかもしれません。
2010年4月22日木曜日
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