ページ

2011年6月30日木曜日

熱中症、放熱、肺

早くも熱中症対策が必要となってきました。
整体的な対策はいろいろありますが、
一番手っ取り早いのは、冷たい空気を吸うことです。
外から冷やすよりも中から冷やしたほうが早く回復します。
(電も大切ですが、体調を推し量りながらにしましょう)

 

「部屋を涼しくする」「涼しいところに避難する」というのはご存知かと思いますが、

“冷たい空気を吸う”という発想は珍しいのではないでしょうか?

デパートなどに入った時、冷たい空気が心地良く、思わず深呼吸してしまうことがあります。冷たさが体に染み渡るようで爽快です。みなさんも体感的にはよくご存知かと思います。

それでは放熱に関する生理学を少しご紹介いたします。
(以下、対策などは書いてありませんが、興味のある方はお読み下さいませ)



カップに入れたお湯とヤカンのお湯、早く冷めるのは?
カップのお湯ですね。
単純な物理法則ですが、そのへんを少し理論的に解説します。


★まず、熱を発散していくのは表面からですので、放熱のスピードは表面積の大きさがポイントとなります。


一辺が1センチメートルの立方体、
表面積は6平方センチメートル、
体積は1立方センチメートルです。


一辺を倍にして、2センチメートルの立方体、
表面積は24平方センチメートル、
体積は8立方センチメートルとなります。


★体積が8倍になったのに、表面積は4倍にしかなりません。大きいほど冷めにくい理由がお分かりいただけたかと思います。


そしてそれは生き物にも当てはまるのです。



それでは放熱を速めるために、表面積を大きくしてみましょう。

まずは手足を体幹から離した方が表面積は増えます。
(寒いときは反対のことをしていますね)
あとは、そうですねぇ、うーん、表面積を増やすと言っても限度がありますね。

どこかにもっと広いところ、いや表面積はないでしょうか?

「あります。肺です」

肺の表面積は60平方メートル、テニスコート一面分と言われています。
ここを冷却するのは非常に効率がいいように思えてきますね。

あたかも車のラジエーターのように、
表面積の広い肺は、そんな仕事もしているように思えます。

通常、呼吸は鼻を通して行われます。
肺に行く空気の「湿気・温度」を管理しています。

しかしのぼせてきた時、冷たい空気のもとに入ると、思わず口を開け深い呼吸をしてしまうのはなぜでしょう?
それは空気を冷たいまま肺に届けたいという、体の状態があるように思えるのです

2011年6月24日金曜日

【覚え書き】辰吉家の子育てに学ぶ

親が子に出来ることに全力で臨む。

道理だが、容易くはない。

自分に足りないもの、出来ないこと、知らないこと、、、
ないものを与えたくなってくる。

辰吉粂二さん(辰吉丈一郎の父親)の迫力に圧倒されます。


辰吉粂二さんのエピソードはところどころにしか登場しませんが、、、

2011年6月23日木曜日

熱中症、胸椎5番

大分、暑い日でした。

暑くなってくると、外を歩くと、口をあけている人に出くわします。
力が抜けてくるのでしょうか?

胸がストっと落ちたような人は普段から口があいてることが多いのですが、そうでなくても暑いと口があいてくることがあります。

「暑いからです」

呼気から熱を捨てようとするのです。
犬と比べると、不愉快な人もいるかもしれませんが、犬がハアハアしながら体温調節しているのと同じです。

息が上がっているわけでもないのに、しきりにハアハアと息を吐きたくなるような時、熱を捨てようとしているのを実感出来ます。

外はもちろん、家の中でもこのような状態になった時は熱中症の前触れのことがあります。何らかの対処をする必要があります。

“節電の夏”に向け、少しずつ体調を量る感覚を鍛えておきましょう。
整体をご存じの方は、体温調節の急所「胸椎5番」の可動性を整えていきましょう。

2011年6月6日月曜日

三角筋のカタチ

三角筋のカタチは腕力や体力の表れでもあります。



停止部(体幹から遠い方の頂点)がしっかりとしていて、中央にあるのが正常な状態です。

腕が細くてもこういうところがしっかりとしていると、腕の力が効率よく使われていると予想します。



臨床上も役に立ちますが、これから腕を露出する季節ですので、興味のある方は観察されると面白いでしょう。



胸郭や肩甲骨の感じ、それと三角筋が関連しているのが、何となく分かるかと思います。

何となく分かると、関連していないように感じることもあります。

どうしてそういう違和感を感じるのか?それがまた観察する楽しみになるのです。





2011年6月2日木曜日

動きを鍛える

体を鍛える
 というのは分かりやすいのですが、

動きを鍛える
 というのは分かりにくいです。

大人になると、そういう視点が薄れていくようです。

赤子が立ち上がるとき、
         歩き出すとき、

筋トレをして備えているわけではありません。
最低限の筋力しか持たない中、動き始めるのです。

腰の力を上手に足につなげ、
足から伝わる力を、上手に腰にまとめ、
ゆっくりゆっくり身につけるのです。


整体で大人の体を診るとき、
動きの悪い椎骨に注目します。

その骨を押さえることもあれば、よそから力を運ぶこともあります。

整体体操では、四肢を使いながらそこに力を運び、動きをつけていきます。
だからつなげ方が分かれば一人で出来るのです。

そんな姿が私には動きを鍛えているように見えます。
自分の体を理解する上でも、面白い体操なのです。