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2009年2月28日土曜日

馬の走り

前回の続編です。

一気に自説へ…  ~(^◇^)/

位相クランク

位相クランクとはエンジンの構造を表す言い方です。
前々回同様ざっくり解説すれば、自転車のペダルが180度正反対でなく、中途半端な位置関係にあることです。

馬の足音、正確には走っているときの足音は独特の響きがあります。
なにゆえあれほど不等間隔の響きになったのか?

進化途上の出来事を思わずにはいられません。

重心はどこか?


通常、動物は接地した足が形成する面の中に重心があります。

外れることがあっても、前後方向、主に前方向です。

走行時は前に大きくずれます。これは体感上ご理解いただけるかと思います。
もしずれなかったら、前方への移動は出来ません。

左右への方向転換時は重心は外に外れていきます。

外れるほど大きく転換できます。

アイススケートのコーナリングを想像されてみて下さい。

他の動物でも左右への転換時は外に外れます。

(体の外でコーナーの内側になります)

馬は?


馬が面白いのは、通常走行時にも外に外れることです。
定説ではないと思いますが、少なくとも私にはそう見えるのです。

馬が斜めに走ることはよく知られております。
斜めに走るがゆえに、左右の肢(あし)に位相性が生まれたのだと思います。

忍者の走り


忍者の走りを見たことがあるでしょうか?

私はありません。

当然です。時代が違います。

昔の映画などで、忍者が片方の肩を前に出すようにして走っている映像を見たことがあります。結構定番のかたちではないでしょうか?

私は馬の走りを見ていると、あながち本当なんじゃなかろうか?
などと思えてきます。


いつもそんなこと考えてるの?
と時々言われます。

このシリーズはまだもう少し続きます。
嫌でなければお付き合いください。

2009年2月25日水曜日

鉄馬 ハーレー&ダビッドソン

パカラン、パカラン

ポックリ、ポックリ



馬の足音です。


20代の頃、バイクが好きでずい分乗っていました。
毎日乗らないと気がすまない時期もありました。

メンテナンスは出来ません。
乗るの専門です。

乗ってるだけで楽しかったです。

今でも乗りたいですが、さすがに手を傷めたら…と思うと怖くなります。

ちょっと手のひらに傷がついただけで不都合ですから、なかなか不便と言えば不便です。

鉄馬

いわゆる業界用語となるのでしょうか。
バイクを「鉄馬」と表現することがあります。
狭くハーレーに限定されることもあります。

おそらく英語でアイアンホースという俗称からきているのだと思います。

今思うと、言い得て妙だな、と思います。

ここでちょっとエンジンの説明になります。
ざっくり解説ですが、詳しい人や興味のない方は読み飛ばしてください。



一般にエンジンは2気筒とか4気筒とか言いまして、シリンダーが何本あるかでエンジン特性が変わってきます。
1人漕ぎ自転車と2人漕ぎ自転車みたいなものです。

次にそのシリンダーが、それぞれどのタイミングで爆発するかで特性が変わります。
自転車に例えれば、誰がどのタイミングで蹴るかということになります。

同時に2人が蹴りだせば、大きな力となりますが、次に蹴るまでに間が空きます。
均等にローテーションすれば間が縮まりますが、力が平均化され変動の波が薄くなります。

抑揚の波が薄れ、味わいに欠けてくる訳です。


次にそのシリンダーが、どっちを向いてるかでまた特性が変わってきます。
自転車のペダルは通常180度正反対に配置されていますが、シリンダーは90度に配置されることがあります。

ハーレーの場合これが非常に独特で、45度という中途半端な角度に配置されております。

ちょっと想像がついてきたでしょうか?

不等間隔の鼓動があるのです。

そういうことです


冒頭の「パカラン、パカラン」「ポックリ、ポックリ」

なぞなぞのように書いてしまいましたが、そういうことです。

馬の走法・歩法には不等間隔特有の響きがあるのです。


平等や平均は落ち着くにはいいのですが、刺激に足りない面があります。

時に裏切りの響きがあることで、心に抑揚が生まれ、体にはずみがつくことがあります。



整体操法にはそんな技術が詰まっていると思うのです。

2009年2月23日月曜日

呼吸とは?

整体の技術において、呼吸は大変重要なものです。
呼吸についていろいろ考えてみます。



綾小路きみまろさんの口上の中に、こんな一節があります。

昔は立つときに『どっこいしょ』と言いました。
今は座るときに『どっこいしょ』と言います

正確な文言は忘れましたが、おおよそこんな意味でした。中年期の体調変化を上手く表現されていると感じます。


答えを先に言えば、体がくたびれてくるとそのような状況になってきます。

過呼吸とため息

「吸い」が緊張
「吐き」が弛緩
という単純な図式があります。


緊張して「吸い」ばかりが過剰になると、いわゆる過呼吸状態となり過喚気症候群と呼ばれる症状を呈します。


気力が萎えた時など、体に力が入らなくなってくると「吐き」が目立ち「ため息」などになって表れます。


もちろんリラックス状態を誘うための「吐き」というのもあります。


体の動きとして観れば、
「吐く」時には体がゆるみますので、伸びてきます。
「吸う」時には体が緊張してきますので、縮んできます。

やってみる

試しに
「どっこいしょ」
とやってみるとよく分かりますが立ち上がるときは、体を緩め伸ばしますが、緊張感があります。

座るときにやると「ぐでぐで」っとしないと座れません。
如何にもくたびれた状態です。


こんなふうに座る人をよく電車の中で見かけます。
何も中年ばかりではありません。
むしろ若い人に多い気もします。


「どっこいしょ」
と言わないまでも、一気に息を「吐き」ながら座る人は皆この部類です。

大抵「どさっ」とまるで荷物のような音を立ててしまいます。

吐きながら座ると、力の調整が難しいのです。


試しに吸いながら座ってみて下さい。
ゆっくり座ることが出来るはずです。


中年に差し掛かった私も、座ったときに思わず大きな音を立てることがあります。
「疲れてるな」
と実感するのであります。